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京じい雑記

了頓辻子

15.04.08 京じい雑記

会社の近く、室町六角通りを西へ入り、新町通りとの間に、T字形で三条通りまで続く細い道がある。三条から先は衣棚通りで、この小路も衣棚通りと表示されているのだが、地元では古来「了頓辻子」とよばれていることを、蒲田春樹先生のご本で知った。了頓とは、安土桃山時代の茶人・広野了頓のことで、彼の屋敷がこのあたりにあり、その表門から裏門までの道を町内の通り道にした名残だという。そういえば、了頓辻子の三条寄りに「真砂」という料亭がかつてあり、その前に「広野了頓の屋敷跡」という案内板が出ていたのを記憶している。その「真砂」も5~8年前になくなり、数件の住宅に生まれ変わった。街並みの変貌とともに、「了頓辻子」という名もいずれは消えてしまうのではないかと思うと寂しいかぎりである。